フランス語の半過去
直説法半過去
直説法半過去の語幹は、直説法現在の nous の時の活用と同じ語幹になります。
être だけ例外で、まったく違う形になりますが、それ以外は不規則動詞でも、すべてこの作り方で作られます。
直説法半過去の語尾は、不規則動詞でも例外はありません(赤字部分)。
半過去の je と tu はまったく同じ形になります。
il は、語尾の s が t に変わった形です。
このように、je, tu, il で末尾が -s, -s, -t と変化するのは、よくあるパターンです。
規則動詞の場合、nous, vous は直説法現在に i が入った形と同じです。
フランス語では、原則として語尾の s や t は発音しません。加えて、(半過去に限らず、どの時制でも) 3 人称複数の語尾 -ent は一切発音しませんから、je, tu, il, ils はまったく同じ発音となります。
donner | finir | avoir | être | faire | ||
(現在の nous) | donnons | finissons | avons | sommes | faisons | |
je tu il nous vous ils | -ais -ais -ait -ions -iez -aient | donnais donnais donnait donnions donniez donnaient | finissais finissais finissait finissions finissiez finissaient | avais avais avait avions aviez avaient | étais étais était étions étiez étaient | faisais faisais faisait faisions faisiez faisaient |
dire | croire | savoir | pouvoir | ||
(現在の nous) | disons | croyons | savons | pouvons | |
je tu il nous vous ils | -ais -ais -ait -ions -iez -aient | disais disais disait disions disiez disaient | croyais croyais croyait croyions croyiez croyaient | savais savais savait savions saviez savaient | pouvais pouvais pouvait pouvions pouviez pouvaient |
直説法半過去の意味・用法については、文法編の「直説法の8時制 (3) 半過去」を参照してください。
【カタカナ発音】
donner (与える、ドネ):「ジュ ドネ、チュ ドネ、イル ドネ、ヌー ドニオン、ヴー ドニエ、イル ドネ」
finir (終わる・終える、フィニール):「ジュ フィニセ、チュ フィニセ、イル フィニセ、ヌー フィニスィオン、ヴー フィニスィエ、イル フィニセ」
avoir (持っている、アヴォワール):「ジャヴェ、チュ アヴェ、イラ ヴェ、ヌーザヴィオン、ヴーザヴィエ、イル ザヴェ」
être (~である、エートル):「ジェテ、チュエテ、イレテ、ヌーゼチオン、ヴーゼチエ、イルゼテ」
faire (行う、フェール):「ジュ フゼ、チュ フゼ、イル フゼ、ヌー フズィオン、ヴー フズィエ、イル フゼ」
dire (言う、ディール):「ジュ ディゼ、チュ ディゼ、イル ディゼ、ヌー ディズィオン、ヴー ディズィエ、イル ディゼ」
croire (思う、クロワール):「ジュ クロワイエ、チュ クロワイエ、イル クロワイエ、ヌー クロワイイヨン、ヴー クロワイイエ、イル クロワイエ」
savoir (知っている、サヴォワール):「ジュ サヴェ、チュ サヴェ、イル サヴェ、ヌー サヴィヨン、ヴー サヴィエ、イル サヴェ」
pouvoir (~できる、プーヴォワール):「ジュ プーヴェ、チュ プーヴェ、イル プーヴェ、ヌー プーヴィヨン、ヴー プーヴィエ、イル プーヴェ」
t:51 y:66
本サイトは、北鎌フランス語講座 - 文法編、読解編、ことわざ編の
姉妹サイトです。あわせてご活用ください。